「パンをふんだ娘」の歌、知っていますか?
この動画をまずは見てみてください!
NHK教育テレビの 「こどもにんぎょう劇場」で放映された『パンをふんだ娘』です。
トラウマの再放送
私の住む地域では、夕方の再放送枠で 突然この主題歌が流れたんです。
友人と 「なんだこれ、怖い!」と盛り上がりながら見ていたことを今でもはっきり覚えています。
当時は、この作品が何なのか、誰が作ったのかもわからず、ただただ理不尽な恐怖だけが心に残りました。
「こんな怖いものを子ども向けに放送していいの!?」
そう思ったのは私だけではなかったはずです。
それから何十年も経って、ふとした瞬間に この歌を思い出しては ゾッとしていたんです。
なぜ、そこまで怖かったのか
このアニメの怖さは、単なる脅かしではありません。
まず、影絵の表現が 異様な雰囲気を生み出しています。
黒く塗りつぶされたキャラクターと無機質な背景。
表情も読み取れないため登場人物が何を考えているのか分からず、
得体の知れない不安が押し寄せます。
そして、あの主題歌。
「パンを〜ふんだ〜娘〜」という不気味な音階と淡々とした歌い方が物語の恐ろしさを何倍にも増幅させていました。
さらに、パンを粗末にしたら地獄に落ちるという強烈な教訓。
幼心にも決して食べ物を粗末にすることは許されない罪なのだと刷り込まれました。
パンを踏む(食べ物を粗末にする)という、 日常にありそうな行為がとんでもない結末につながる。
その身近な恐ろしさが、私たちの記憶に 深く焼きついたのでしょう。
世代を超えて語られるトラウマ
大人になってから、 このアニメについて 誰かと話す機会が増えました。
特に衝撃的だったのは、テレビ番組「アメトーーク!」で麒麟の川島さんがこの話をしたときです。
また、AbemaTV「おはようロバート」でも 影絵芝居で再現されていたのを見て、「やっぱりみんなも怖かったんだ!」と自分だけではなかったことに安心しました(笑)。
昭和生まれ共通の「トラウマ」だったと知り、 その伝説的な存在感を改めて実感しました。
ちなみに、この物語はアンデルセン童話が原作です。
原作の主人公は、 高慢な娘インゲル。
パンを踏んだ罪で地獄に落ちてしまいますが、やがて悔い改め、鳥の姿で善行を積むことで 最終的に救われるという結末が描かれています。
テレビ版がいかに原作の教訓を強調していたかが分かりますね。
おわりに
昭和のアニメには、時に子ども向けとは思えないほどクオリティの高い、そして心の奥深くに残る メッセージ性を持った作品がたくさんありました。
「パンをふんだ娘」もその一つだと思います。
もし、この記事を読んで久しぶりに見たくなった人はぜひYouTubeで検索してみてください。
あなたの心に眠るあのときの恐怖が蘇るかもしれません。
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